|
メーカー: |
久々のエロメインのアリスのゲーム。しかもタイトルに『妻』の一文字がある通り、奥さんメインのエロゲー、通称“妻ゲー”でありますっ。しかもしかも原画さんが『守り神さま』で世の人妻スキーのほとんどから栄光の賛辞を浴びせられたちょも山さん。これでつまんないもんに仕上げられたらハニービルに火を点けてオレも死ぬぜってくらいな覚悟でした。 《就職が決まり、気分を一新するために2週間後に住み慣れたマンションを引っ越すことにした主人公。未練があるとすれば思いを寄せていた隣の未亡人のことだけだ。このまま思いを告げられずに去ることになるのかと思っていた矢先、新たに隣の空き部屋に引っ越してきた人妻、蓮間香苗さんに「アナタに足らないのは自信よ!」と言われ、性の手ほどきを受けることになった。果たして主人公は思いを遂げることができるのか?》 というのが話のあらましなんですが、初っ端プレイはもちろん未亡人そっちのけで人妻との真昼の情事に耽ってました。いやだって未亡人、見た目が“奥さま”ってよりは“お子さま”なんですもの。ムチムチ熟れ熟れの香苗さんに飛びついたオレを誰が責めることができましょうや。 ところが。香苗さんEDを見て、抜いて、もう一回抜いて、一眠りしたあとに更に抜いて、せっかくだから未亡人もやってみるかと思って手を出したらこれがなかなかに良かったのです。ロリ人向けのキャラかと決め込んでたら、“教えるてあげる”シチュエーションメインの香苗さんとは方向性を異にしますが、こちらも立派に奥さんしてます。自分の眼力のなさにほとほと呆れてしまいましたが、まー、香苗さんが横におったらそらどんな聖人も眼力なんざ狂うわなとさっさと立ち直ってみたり。 \2,800円というアリスの部長自ら実験作と公言して憚らない本作ですが、よくある低価格ソフトのような安っちい紙芝居ではありません。ちゃんとゲーム仕立てになってます。アリスのゲームってのは自分と趣味が合うものだととことんまでハマりこむことができるのですが、そうでない時はマインスイーパーのパーフェクトゲームのほうがよっぽど楽なんじゃないかと思えるほどに苦痛を感じる、ゲームというより作業になるものばかりで、正直戦々恐々してました。が、今回はもー、すごい楽チン。昼に香苗さんのとこに赴いて与えられたポイントの中で『愛撫』『パイズリ』『フェラチオ』『本番』の4つをモリモリこなすだけ。それだけ。んで、ある程度自分の小宇宙(コスモ)を高めたら夜に未亡人の千穂さんのとこを訊ねてイベントこなして好感度を高めながら襲いかかる。ゲーム期間の2週間内(実際はイントロダクションに2日とられるので12日間)でイベントをこなして結果を出せれば香苗さんか千穂さんEDに振り分けられることになります。 このシンプルさ、なんと素晴らしいことか。そしてなぜ毎回こういった手法でまとめないのか。エロゲーなんだからゲームパートはちょっとした障害でいいのです。分厚い壁をツルハシ一本で破らせなくてもいいのです。エロゲーやる人の全員が「なぜ登るのかと言うと、そこに山があるから」と答えるストイックな登山家ではないのです。次回もこんなんでいって欲しいけど、まぁ無理だろうなぁ……。 原画さんは冒頭でも書きましたが、『守り神さま』のちょも山さん。この人が『守り神さま』で人妻好きから浴びた注目は凄まじく、その後に原画を担当した『ペルシオン』というゲームで加代子さんのシーンがあると聞いただけで飛びついた妻バカをオレは6人ほど知ってるほどです。もちろんその中にはオレも含まれております。 絵柄が変わったと言われる原画さんですが、今回の絵を見る限りではそうとも言えず。香苗さんにはどこかしらか『守り神さま』の加代子さんの雰囲気が感じられますし。昔のファンのことを考えてその頃のテイストを思い出して描いてくれたというのならありがたいこってす。原画からだけでも汗や表情で艶を充分に感じられますが、塗りもしっかりしてて、大切な色気を失わせず、むしろその色気を援護射撃。さすがは大手のCG班。いい仕事してくれてます。 また今作の出来の良さはシナリオさんのお仕事に拠るところも大きかったです。確かにアリス随一というか、稀代のヅマ絵師ちょも山さんの原画は凄かった。もー、超人硬度10だって突破できそうなくらいに硬くさせられましたが、シナリオの妻好きの心の琴線のくすぐりテクニックが尋常でなく、「おー、やっぱそうだよな」というお約束のものから、「わはは、そうきますか」という意外性のあるイベントを折り込み、人妻という設定のヒロイン二人の魅力をよく書き出してて、非常に気持ちよく、本当に楽しく遊べました。なんにせよ、陵辱一切なしのALL LOVEな内容にしてくれたことにただただ前屈みになりながら感謝するばかり。香苗さんEDをあのカタチで締めくくってくれたことが、この内容の良さが決してまぐれ当りのポテンヒットなんかではなく、人妻好きの心を手繰る策士の技の証明に他なりません。 エロはもう言うこと茄子。低価格路線のソフトであり、CG枚数自体は想定範囲内ではありましたが、シーン数やシチュエーションの豊富さ、テキストの官能度合はかなり高いです。特にシチュエーションは妻ゲーでなくてはいけないシチュエーションはあらかた勢ぞろい。他にもコスプレや、夢オチではあるものの3Pなど各種各様。 「あなたのお○ん○ん、立派に勃ってるじゃない。せっかくだもの、使わないともったいないわ」 なんだかムチムチの人妻どころか、土建屋のムキムキの女主任のお姿が脳裏に浮かぶ台詞で、いつものオレだったら裸足で逃げてるハズなんですが、その時に表示されるCGがプチ好物のご乱交系統だったので(中略)やっぱり悲しい男の子の性。 2週間という短いゲーム期間がエロがギュッと詰まってる印象にさせるのかもしれませんが、少なくとも人妻LOVEな購買ターゲット層ならひとシーンひとコキのノルマは簡単に達成できるでしょう。 欠点は低価格ゆえの低予算のために音声がないこと。ただそれだけ。声がなくても大丈夫という人には特に問題ないのでしょうが、声が無いというソフトが珍しくなってきた昨今ではやはり寂しさを感じざるを得ません。イマドキのエロゲーで声がないなんてのは福神漬のないカレー、リンゴマークのないMachintosh、耳のあるドラえもん。どれも些末なことですが、とても違和感を感じるものです。 ただ、音声がないという欠点を差し引いても現時点で最強の“人妻ゲー”であり、香苗さんが“Queen of エロゲ妻”であることには間違いありません。もちろん個人観でしかありませんので皆が皆そうであるとは思いませんが、少なくともオレの中では4番打者決定。起動メニューの『ゲーム全/部分削除』というボタンが押される日は今世紀中に来ることはないことだろうと確信してます。 アリスにはまた、今度は声あり、CG大幅増量で妻ゲー作ってもらいたいんですが、同じ様なゲームを連発しないメーカーだからね…、次はいつのなることやら。こちらも今世紀中に来ることはないのでしょうか……。現時点での人妻最強物件誕生に我を忘れて喜ぶべきなんでしょうけど、次はいつなのかってことを思うと出来が良すぎる分だけブルーになってしまいます。 3/15/2002 |